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世界選手権まとめ BigMana

 サークルメンバーのBlackhole君が世界選手権のBigManaデッキのデータをまとめていたので公開します。すべて4-1以上の成績を残したデッキです。氷雪メインを氷雪BigMana、そうでないものを温暖BigManaとしてそれぞれ分けてあります。現状を確認するのに使うことができるでしょう。
 採用度数は、最大を4として、どれだけの枚数デッキに採用されているかの平均です。なお、枚数が自由な基本土地については省いてあります。デッキに何枚入っているかのおおざっぱな目安となります。
 おまけとして、分析コメントを追加しておきます。九印はトーナメントの強豪プレイヤーとかではないただの弱小プレイヤーなので、分析は基本的な部分を押さえるためだけのものであり、不確定かつ発展性は無いものと思われます。詳しい方の助言をお待ちしています。
 なお、データの誤りがあった場合すべて編集の九印に責任があります。

デッキ一覧−温暖BigMana

デッキ番号 
成績5-04-14-14-14-14-14-1 
カード名       採用度数
土地23232323232323平均23.0
《森/Forest》 
《山/Mountain》 
《島/Island》     
《冠雪の森/Snow-Covered Forest》      
《冠雪の山/Snow-Covered Mountain》      
《樹上の村/Treetop Village(10E)》4.0
《カープルーザンの森/Karplusan Forest(10E)》4.0
《燃え柳の木立ち/Grove of the Burnwillows(FUT)》3.6
《ウルザの工廠/Urza's Factory(TSP)》1.3
《ペンデルヘイヴン/Pendelhaven(TSB)》   0.6
《カー砦/Kher Keep(TSP)》     0.3
《菌類の到達地/Fungal Reaches(TSP)》     0.3
《広漠なる変幻地/Terramorphic Expanse(10E)》      0.1
クリーチャー16172116151616平均16.7
《根の壁/Wall of Roots(TSB)》4.0
《包囲攻撃の司令官/Siege-Gang Commander(10E)》3.9
《ボガーダンのヘルカイト/Bogardan Hellkite(TSP)》2.6
《タルモゴイフ/Tarmogoyf(FUT)》  2.3
《雲打ち/Cloudthresher(LRW)》1.9
《永劫の年代史家/Aeon Chronicler(PLC)》     1.0
《クァーグノス/Quagnoth(FUT)》     0.9
《憤怒の天使アクローマ/Akroma, Angel of Fury(PLC)》     0.3
その他の呪文21201621222121平均20.3
《明日への探索/Search for Tomorrow(TSP)》4.0
《火葬/Incinerate(10E)》3.9
《調和/Harmonize(PLC)》 3.4
《野生語りのガラク/Garruk Wildspeaker(LRW)》3.4
《肥沃な大地/Fertile Ground(LRW)》3.3
《溶鉄の災難/Molten Disaster(FUT)》 1.9
《原初の命令/Primal Command(LRW)》      0.3
《分解/Disintegrate(TSB)》      0.1
サイドボード        
《ムウォンヴーリーの酸苔/Mwonvuli Acid-Moss(TSP)》  2.7
《猛牛の目/Eyes of the Wisent(LRW)》  2.3
《硫黄破/Sulfurous Blast(TSP)》  2.0
《クァーグノス/Quagnoth(FUT)》  1.3
《憤怒の天使アクローマ/Akroma, Angel of Fury(PLC)》   1.1
《紅蓮地獄/Pyroclasm(10E)》    1.1
《幽体の魔力/Spectral Force(TSP)》    0.7
《鋸刃の矢/Serrated Arrows(TSB)》     0.6
《原初の命令/Primal Command(LRW)》     0.4
《剃刀毛のマスティコア/Razormane Masticore(10E)》      0.4
《古えの遺恨/Ancient Grudge(TSP)》      0.4
《ロクソドンの戦槌/Loxodon Warhammer(10E)》      0.3
《溶鉄の災難/Molten Disaster(FUT)》     0.3
《砕岩を食うもの/Detritivore(PLC)》     0.3
《忍び寄るカビ/Creeping Mold(10E)》      0.3
《雲打ち/Cloudthresher(LRW)》     0.3
《タルモゴイフ/Tarmogoyf(FUT)》      0.1
《スパイクの飼育係/Spike Feeder(TSB)》      0.1

デッキ一覧−氷雪BigMana

デッキ番号 
成績5-05-04-14-14-14-14-14-1 
カード名        採用度数
土地2424242523242423平均24.0
《冠雪の森/Snow-Covered Forest(CSP)》
《冠雪の山/Snow-Covered Mountain(CSP)》
《樹上の村/Treetop Village(10E)》4.0
《高地の森林/Highland Weald(CSP)》3.3
《ロノムの口/Mouth of Ronom(CSP)》 1.9
《占術の岩床/Scrying Sheets(CSP)》1.3
《カープルーザンの森/Karplusan Forest(10E)》    1.3
クリーチャー1215151516131415平均14.4
《タルモゴイフ/Tarmogoyf(FUT)》3.8
《包囲攻撃の司令官/Siege-Gang Commander(10E)》3.5
《根の壁/Wall of Roots(TSB)》  3.0
《雲打ち/Cloudthresher(LRW)》2.3
《ボガーダンのヘルカイト/Bogardan Hellkite(TSP)》   1.3
《幽体の魔力/Spectral Force(TSP)》       0.4
《憤怒の天使アクローマ/Akroma, Angel of Fury(PLC)》      0.3
その他の呪文2521212019242120平均21.4
《調和/Harmonize(PLC)》4.0
《雪崩し/Skred(CSP)》3.9
《北方行/Into the North(CSP)》3.9
《野生語りのガラク/Garruk Wildspeaker(LRW)》3.1
《火葬/Incinerate(10E)》 3.0
《溶鉄の災難/Molten Disaster(FUT)》2.0
《冷鉄の心臓/Coldsteel Heart(CSP)》      1.0
《明日への探索/Search for Tomorrow(TSP)》       0.5
サイドボード         
《ムウォンヴーリーの酸苔/Mwonvuli Acid-Moss(TSP)》   2.5
《硫黄破/Sulfurous Blast(TSP)》  2.4
《幽体の魔力/Spectral Force(TSP)》  2.3
《憤怒の天使アクローマ/Akroma, Angel of Fury(PLC)》   1.9
《猛牛の目/Eyes of the Wisent(LRW)》    1.9
《クァーグノス/Quagnoth(FUT)》     0.6
《鋸刃の矢/Serrated Arrows(TSB)》      0.6
《木化/Lignify(LRW)》      0.5
《ロクソドンの戦槌/Loxodon Warhammer(10E)》     0.5
《アクローマの記念碑/Akroma's Memorial(FUT)》     0.5
《紅蓮地獄/Pyroclasm(10E)》       0.3
《砕岩を食うもの/Detritivore(PLC)》       0.3
《なだれ乗り/Avalanche Riders(TSB)》       0.3
《クローサの掌握/Krosan Grip(TSP)》       0.3
《溶鉄の災難/Molten Disaster(FUT)》      0.3
《野生語りのガラク/Garruk Wildspeaker(LRW)》       0.1

デッキ分析

 まず温暖と氷雪の方向性の違いについて。
 氷雪は《火葬》のほかに《雪崩し》が投入されており、序盤の除去能力を高めてある。その分《ボガーダンのヘルカイト》がわりと、《包囲攻撃の司令官》がわずかに減らされている。またマナ加速は《根の壁》《北方行》の8枚だけ。土地の総数がやや多く、どちらかというと緩やかに確実にマナを伸ばしていく。序盤用のカードが多いため、そうなるのだろう。また序盤から《火葬》《雪崩し》《北方行》が墓地に落ちるため、《タルモゴイフ》の採用率が高い。全体的には、対クリーチャービートに強い構成。サイドボードでは、《硫黄破》《幽体の魔力》《憤怒の天使アクローマ》の起用が温暖よりも多い傾向。
 一方温暖は序盤用のカードが少なく、《タルモゴイフ》の採用率はあまり高くない。代わりに《根の壁》《明日への探索》《肥沃な大地》によってすぐさま多くのマナを得る。そこから《包囲攻撃の司令官》《ボガーダンのヘルカイト》によって一気にアドバンテージを獲得し場をコントロールする寸法となっている。対クリーチャー能力を維持しつつ、氷雪よりもややコントロールに強い形か。サイドボードは《猛牛の目》《クァーグノス》《紅蓮地獄》の採用率が氷雪より高い。

 次に表を縦に、つまりデッキごとの違いについて。
 温暖1と温暖4はメインは全く同じ。サイドボードも3枚しか違わない。この2つのデッキは《タルモゴイフ》を採用せず、そのスペースに《クァーグノス》を投入している。除去されない安定性と、手札破壊へのわずかな耐性、そして《ザルファーの魔道士、テフェリー/Teferi, Mage of Zhalfir(TSP)》を乗り越えられるサイズが強み。対コントロールを意識した採用か。サイドボードの青対策も追加の《クァーグノス》と《憤怒の天使アクローマ》で、カウンターを強く意識しているように見える。温暖BigManaは大振りな分カウンターを苦手とするので、そこを補強する形を狙っていると思われる。そのほかのサイドは同系用の《ムウォンヴーリーの酸苔》、同系とビート対策の《硫黄破》が中心。温暖1は《鋸刃の矢》を3枚投入しているが、おそらく《その場しのぎの人形/Makeshift Mannequin(LRW)》と、ついでにフェアリー対策。
 温暖2はとても普通の構成。サイドも無難な感じ。
 温暖3と温暖6は《永劫の年代史家》を取り入れたタイプ。大量のマナから待機することで継続的に追加のドローを得ることができる。これは打ち消されないので対カウンター用のドローだと思われる。温暖3は通常の構成で《調和》を《永劫の年代史家》に入れ替えた長期戦を見据えた形。温暖6は《タルモゴイフ》《包囲攻撃の司令官》《雲打ち》《火葬》あたりを1ずつ減らして「枚数減らしてもその分多く引くから大丈夫でしょ!」という形。ということは対クリーチャー力が減って対コントロール力が高まっているか。温暖3のサイドボードはわりと普通。温暖6のサイドには同系用のカードが少なく、代わりに《剃刀毛のマスティコア》が入っていてクリーチャー除去とビートを同時にサポートする。カードを引ける量が多いから採用したと思われる。《恐怖/Terror(10E)》や《叫び大口/Shriekmaw(LRW)》に除去されないところもよい。代わりに手札を破壊されると困ると思うのだが《クァーグノス》は入っていない。まあ、《永劫の年代史家》を待機していれば基本的に安全だと考えたのだろう。
 温暖5はなぜか氷雪基本土地が入っているが、相手に氷雪BigManaと勘違いさせるためだけのブラフだと思われる。サイドボードはわかりやすい。対《野生語りのガラク》となる《硫黄破》よりも、《忍び寄るカビ》で土地を破壊するほうが同系に効果があると判断したようだ。
 温暖7はとにかく重いカードがたくさん入っている。その分《タルモゴイフ》が減っている。「《根の壁》と《火葬》で序盤をごまかして、あとは重いアドバンテージカード打てば勝てる!」というのが明確に感じ取れる。殴られている状態を意識してか、《溶鉄の災難》を唯一搭載していない。代わりに1枚だけ《分解》が入っているあたり、よっぽど自分のライフが心配なようだ。もっとも、本体に打ち込む分には2点多くなる。だがカウンターされない利点を捨てるのも勿体ない気がするのだが……。サイドボードも《硫黄破》ではなく《紅蓮地獄》。あんまり同系のことは意識していないように見える。
 氷雪1と6は《根の壁》を採用せず、かわりに《冷鉄の心臓》が入っているタイプ。氷雪1はそれ以外はわりと普通の構成だが、氷雪パーマネントが増えた分《占術の岩床》が2枚になっている。氷雪6は15デッキ中唯一メインに《幽体の魔力》を投入している。5マナで8/8というサイズは火力では除去しにくく、BigManaなら早い段階で出すことができるが、直接的なアドバンテージやボードコントロール力を持たない。《恐怖》や《叫び大口》を持つ黒緑、カウンターやバウンスを持つ青系にはそれほど効果的とは言えない。これを一番苦手とするのは除去が火力しかないBigManaなので、おそらくは同系がよほど多いと考えたのだろう。氷雪1のサイドは、氷雪BigManaのメインが基本的に対クリーチャー向きな分、対青や対同系を多く準備している。一方氷雪6は《ムウォンヴーリーの酸苔》《硫黄破》に加え4枚目の《幽体の魔力》と、よほど同系と当たるという考えがあったようだ。ちょっとやりすぎにも感じる。
 氷雪2と氷雪3はメインの《高地の森林》と《冠雪の森》が1枚ずつ違うだけであとはメインサイド共に同じ、一般的な氷雪BigMana的構成。サイドは対同系用というものすごい割り切り方で、対青カードが《憤怒の天使アクローマ》4枚だけ。あまり青と当たらないと思ったようだ。
 氷雪4は土地が25枚と多め、クリーチャーも《包囲攻撃の司令官》が4枚、《雲打ち》が3枚とやや重い構成。代わりに《火葬》が3枚、《ボガーダンのヘルカイト》は不採用で、中盤勝負を狙っているように見える。サイドでは《ムウォンヴーリーの酸苔》が不採用で、同系相手には《幽体の魔力》で殴る気まんまん。《木化》は火力で除去できないデカブツや嫌な特殊能力持ちのクリーチャー対策か。
 氷雪5は《火葬》を採用していない唯一のデッキ。代わりに氷雪なのに追加のマナ加速として《明日への探索》を投入しており、1ターン目から動きたいがため《高地の森林》は1枚だけの採用となっている。氷雪なのに温暖のような構成だが、同系を考えれば《火葬》より《雪崩し》のほうがクリーチャー除去としての利用が可能。5/5〜8/8を除去できる可能性があるからだ。そして「後は温暖みたいにマナ加速してアドバンテージカード打てば強いだろ!」という考えのようだ。サイドボードはわりと普通だが、《クローサの掌握》がとても無難な選択。別のカードでもいいような。
 氷雪7は氷雪4とほぼ同じ構成。サイドボードも《硫黄破》が《紅蓮地獄》になっているぐらいであとは似ている。
 氷雪8は《包囲攻撃の司令官》4、《雲打ち》3、《野生語りのガラク》4ととにかく色が濃い。そのためか氷雪で唯一《ロノムの口》を不採用。色マナが出る土地を増やしてカバーしている。これも《ボガーダンのヘルカイト》不採用、《火葬》2枚で中盤勝負。サイドボードはこれまた《ムウォンヴーリーの酸苔》不採用の《幽体の魔力》採用。同系相手には中盤に土地破壊で引き伸ばすより、さっさとクリーチャーを出して殴り勝つ方針のようだ。

 そして表を横に、カードごとに分析してみる。
 《樹上の村》はすべてのデッキが4枚採用。緑マナが供給される土地として使える上、マナがあまってるときに攻撃クリーチャーになれて、トランプルを持ち、中盤2体でアタックできることもざらにあり、パワー3は他のダメージとあわせてプレイヤーを数ターンで殴り倒せて、《神の怒り/Wrath of God(10E)》《滅び/Damnation(PLC)》で除去されず、能力を2度使った《根の壁》を破壊できる。タップインで置かれるデメリットは、序盤勝負ではないBigManaにとって大きな不利益をもたらさない。そりゃ4枚入るというわけだ。
 2色土地の採用数は温暖のほうが多い。単純に考えると《雪崩し》がある氷雪のほうが赤も緑も必要と思えるのだが……さらに言えば無色のマナしか出さない土地も氷雪のほうが多いのだが……。《雪崩し》はある程度氷雪パーマネントがそろってからプレイすると考えればそれほどこだわらずともよいかも知れない。むしろ単純に《占術の岩床》のために氷雪基本土地をぎりぎりまで増やしたいということか。温暖は序盤緑マナが確実に必要だが、序盤のクリーチャー勝負を中盤の《包囲攻撃の司令官》で押しとどめるために赤マナもかなり必要になる。よって2色土地は多いほうがいい。
 そのほか温暖は《ウルザの工廠》《ペンデルヘイヴン》、氷雪は《ロノムの口》《占術の岩床》がだいたい入っている。《ウルザの工廠》はあまったマナをクリーチャーにしてくれる。アーティファクトなため黒除去が効きにくく、《叫び大口》をブロックできるほか、《物語の円》《テフェリーの濠》といった防御カードの影響を受けない。《ペンデルヘイヴン》は単純に《森》の互換カードとして、まれに《包囲攻撃の司令官》から出てくるトークンを強化するのみ。ごくまれにレジェンドルールによりお互いのマナを1つ減らす。《ロノムの口》は無色の除去カード。一番効果的なのは対《ザルファーの魔道士、テフェリー》となる。《占術の岩床》は中盤にじりじりとドローを増やしてくれる地味ながらありがたい土地。マナ加速が多く手札切れが弱点のBigManaをサポートしてくれる。
 クリーチャーはブロッカー兼マナ加速となる《根の壁》、ブロッカー兼アタッカーの《タルモゴイフ》、中盤のアドバンテージクリーチャー除去兼アタッカーの《包囲攻撃の司令官》、対飛行兼対同系の《雲打ち》、終盤のアドバンテージクリーチャー除去兼本体へのとどめとなる《ボガーダンのヘルカイト》がほぼどのデッキにも多数採用されている。このあたりはBigManaの基本クリーチャーとなるだろう。マナ加速からアドバンテージクリーチャーかドローをダンプして盤面をコントロールしつつ一気に攻勢に出られるのがBigManaの強みだ。
 呪文はマナ加速の《明日への探索》《北方行》《肥沃な大地》、そしてインスタント除去の《火葬》《雪崩し》、息切れ対策の《調和》、そしてマナ加速、クリーチャー展開、エンドカードと3つの役割を持つ《野生語りのガラク》が鉄板カード。《包囲攻撃の司令官》と《野生語りのガラク》の《踏み荒らし/Overrun(10E)》能力を組み合わせるだけで本体に17点入り、さらにゴブリンを火力にして追加ダメージを入れることができるため、これだけで勝つこともできる。まさに2枚必殺コンボ。
 また《溶鉄の災難》も重要な鉄板投入カード。用途はキッカーによる刹那を加えた全体火力で、まずカウンターされない点が非常に安定。エンドカードとして活躍できる。さらに再生や生け贄といった殆どの起動型能力を封殺してダメージを与えることができるため、同系の《包囲攻撃の司令官》や、《トロールの苦行者/Troll Ascetic(10E)》などへも効果的に働く。
 サイドボードの同系対策は《ムウォンヴーリーの酸苔》、《幽体の魔力》、《硫黄破》が多い。《ムウォンヴーリーの酸苔》は相手の《肥沃な大地》つきの土地を破壊しつつ自分はマナ加速できるため、その後の展開が圧倒的に有利。《幽体の魔力》は先に出して殴れる展開なら、相手はほぼ対処できない。《硫黄破》は《野生語りのガラク》と《包囲攻撃の司令官》対策になる。3/3トークンと《野生語りのガラク》をまとめて除去できる3点火力として使うか、相手が《包囲攻撃の司令官》をフルタップで出してきてターンを終わるときにインスタント2点火力として使うかだ。
 対青のカードは《猛牛の目》を序盤に出して4/4トークンに期待するか、打ち消されない《憤怒の天使アクローマ》《クァーグノス》を出して殴るか、というものが多い。《クァーグノス》は黒にも少し効果がある。
 あとは《その場しのぎの人形》対策だと思われるが、《鋸刃の矢》がちらほら見かけられる。フェアリーデッキにも効果があると思われるが、《霊魂放逐/Remove Soul(10E)》を警戒しないかぎり、《雲打ち》のほうが効果的だと思われる。色拘束も、プレイできない範囲ではなさそうなので、メインはマネキン対策で、ついでにフェアリー用といったところだろう。

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