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フィーチャー・マッチ: ラウンド4
マレイン・レイバールト(ベルギー) vs マシュー・ジョリー(フランス)

原文:Feature Match: Round 4 - Marijn Lybaert (BEL) vs Mathieu Jolly (FRA)
執筆:ダニエル・ユレニウス
翻訳:Miwa"Kuin"Yuusuke

 ベルギーの新星マレイン・レイバールトはフランスの重鎮マシュー・ジョリーと対面します。レイバールトは手札を保持しますが、それに対してジョリーは……マリガンスタート。

 マッチはお互いに土地を3つ並べるところから始まりました。ジョリーが《切り裂き隊の壊し屋/Rip-Clan Crasher(ALA)》で先制点をあげるとレイバールトは対抗して《不治のオーガ/Incurable Ogre(ALA)》をプレイします。そこでジョリーは《肉袋の匪賊/Fleshbag Marauder(ALA)》を3マナの《残酷な布告/Cruel Edict(10E)》として使い、再び《切り裂き隊》で殴りかかります。

 回避持ちの《雲荒れの原のドレイク/Cloudheath Drake(ALA)》を投入したレイバールトですが、《圧倒する雷/Resounding Thunder(ALA)》で除去されてしまいます。そしてジョリーは《ゴブリンの死の略奪者/Goblin Deathraiders(ALA)》を場に加えます。
 レイバールトは次のターンで《骸骨化/Skeletonize(ALA)》を《切り裂き隊の壊し屋/Rip-Clan Crasher(ALA)》に使い、登場した《蠢く骸骨/Drudge Skeletons(10E)》もどきで《死の略奪者》をブロック、再生しておきます。骸骨もどきと《ケデレクトの忍び寄るもの/Kederekt Creeper(ALA)》でようやく態勢が整い始めました。
 一方ジョリーは《屑肉の地のゾンビ/Dregscape Zombie(ALA)》を《髑髏覆い/Skullmulcher(ALA)》で貪食してカードを引きます。

 レイバールトは《血焚きの精霊/Bloodpyre Elemental(ALA)》で4/4を即座に除去します。ジョリーは蘇生させた《屑肉の地のゾンビ》を《茨団のヴィーアシーノ/Thorn-Thrash Viashino(ALA)》でおいしくかぶりつきます。

 お互いに2〜3ターンほどにらみ合いが続きましたが、ジョリーが《風切るイグアナール/Hissing Iguanar(ALA)》と共に出した《天望の騎士/Knight of the Skyward Eye(ALA)》で静寂を打ち壊します。
 レイバールトは《忍び寄るもの》で攻撃してジョリーのライフを14に減らし、その後《峠のラネット/Ridge Rannet(ALA)》を出しておきます。

 《忍び寄るもの》と《ラネット》でレイバールトが攻撃を仕掛けますが、《ラネット》は《茨団のヴィーアシーノ》にブロックされてしまいます。そこでレイバールトはダメージをスタックに乗せたのちに《圧倒する波/Resounding Wave(ALA)》をサイクリングして、《峠のラネット》と《天望の騎士》をバウンスしつつカードを引きます。これでジョリーのライフは11、レイバールトのライフは10です。
 ジョリーは《天望の騎士》と共に新しい《切り裂き隊の壊し屋》を援軍として加えます。

 レイバールトは今度は《風切るイグアナール》を引き連れて《ケデレクトの忍び寄るもの》で再び攻撃します。《屑肉の地のゾンビ》が《イグアナール》をブロックしますが、《苦悶のねじれ/Agony Warp(ALA)》で《屑肉の地のゾンビ》を0/1にしつつ《切り裂き隊の壊し屋》を除去してしまいます。
 のちのターンに、レイバールトの《グリクシスの魔除け/Grixis Charm(ALA)》がジョリーのライフを絞りつくしました。

マレイン・レイバールト 1 - 0 マシュー・ジョリー

 レイバールトはマリガンを選択したのち、ライブラリーを上から確認してやれやれと自嘲します。

 《屑肉の地のゾンビ》をレイバールトがプレイするとすぐにジョリーは《水膨れ虫/Blister Beetle(ALA)》でそれを除去し、その後に《ナヤの戦闘魔道士/Naya Battlemage(ALA)》と続けます。
 レイバールトは渋い顔で《不治のオーガ/Incurable Ogre(ALA)》をプレイ。ジョリーは《水膨れ虫》で攻撃したのちに《ナヤのオベリスク/Obelisk of Naya(ALA)》を経由して《屑肉の地のゾンビ》を出します。
 ジョリーは《ナヤの戦闘魔道士》で《オーガ》をタップすることなく、《屑肉の地のゾンビ》でブロックすることを選びます。すると再び《苦悶のねじれ》が《屑肉の地のゾンビ》と《戦闘魔道士》を始末します。これはジョリーにとって大きな痛手となりました。《屑肉の地のゾンビ》を蘇生して攻撃することしかできません。

 お互いにターンを返すだけの状態がしばらく続いたのち、レイバールトは5/5の《カルデラの乱暴者/Caldera Hellion(ALA)》を生み出して火力をばら撒きます。
 ジョリーのサイクリング《圧倒する雷/Resounding Thunder(ALA)》がそれを除去しますが、レイバールトは《鋼覆いの海蛇/Steelclad Serpent(ALA)》が残っているため息切れはしないでしょう。
 このリセットの数ターン後には、レイバールト擁する《ケデレクトの忍び寄るもの》《鋼覆いの海蛇》《風切るイグアナール》対《ジャンドの戦闘魔道士/Jund Battlemage(ALA)》《野生のナカティル/Wild Nacatl(ALA)》のジョリーという展開になりました。
 レイバールトは《圧倒する波》サイクリングでジョリーのブロッカーを排除し、《風切るイグアナール》と《ケデレクトの忍び寄るもの》で攻撃します。《圧倒する静寂/Resounding Silence(ALA)》で《忍び寄るもの》が取り除かれると、レイバールトは立て直しを図ります。

 《グリクシスの魔除け/Grixis Charm(ALA)》が、《傲慢な不完全者/Imperious Un-Perfect》こと《ジャンドの戦闘魔道士》を除去します。ジョリーも負けじと《忘却の輪/Oblivion Ring(ALA)》で《鋼覆いの海蛇/Steelclad Serpent(ALA)》を取り除き、《風切るイグアナール》を《野生のナカティル》で相打ちに取ります。
 レイバールトは次に《峠のラネット》でジョリーにプレッシャーをかけようとしますが、《肉袋の匪賊》でちゃらにされます。ジョリーが《茨団のヴィーアシーノ》をプレイするとレイバールトは《忘却の輪》で対処します。ジョリーの《切り裂き隊の壊し屋》は再び現れた《ケデレクトの忍び寄るもの》で止まります。

 その後には、レイバールトがライフ14で《ケデレクトの忍び寄るもの》《血焚きの精霊》、ジョリーがライフ13で《切り裂き隊の壊し屋》《天望の騎士》を出した状態となります。

 《髑髏覆い/Skullmulcher(ALA)》が、今度は2ドローを伴い5/5で登場です。《ケデレクトの忍び寄るもの》と《髑髏覆い》が攻撃しあい、本体に2点と5点のダメージ。与え合うダメージ以上に悪いことに、レイバールトは援軍を補充できませんでした。《ケデレクトの忍び寄るもの》を《圧倒する雷》で除去したジョリーは、《ゴミあさりのドレイク/Scavenger Drake(ALA)》と《切り裂き隊の壊し屋》で再び戦線を構築します。
 《アクラサの守護者/Guardians of Akrasa(ALA)》でレイバールトができるのはブロックすることだけです。残りライフが1になったレイバールトは、最後のカードを引くと次のゲームに進むことにしました。

マレイン・レイバールト 1 - 1 マシュー・ジョリー

 残り試合時間はあと10分です。
 ジョリーは見る間もなく二度どころか三度もパリ・マリガンする羽目に陥ります。

 お互いにできうるかぎりすばやくプレイしなければ時間が無いのはわかりきっていることです。

 レイバールトの《ケデレクトの忍び寄るもの》が《圧倒する雷》されますが、《雲荒れの原のドレイク》と《血焚きの精霊》《血の信者/Blood Cultist(ALA)》で立て直します。対抗して出てきた《切り裂き隊の壊し屋》は苦悶にねじれ、合計パワー8が襲い掛かります。
 ジョリーのライフは6になりますが、諦めずに《屑肉の地のゾンビ》と《宮廷の射手/Court Archers(ALA)》を送り出します。
 しかしレイバールトの除去呪文がブロッカーを排除して、ゲームは終了しました。

マレイン・レイバールト 2 - 1 マシュー・ジョリー


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